日本三景・天橋立
天橋立は、対馬海流が宮津湾へ運んできた日本海の砂と、阿蘇海に流れ出る野田川の土砂とが、何千年もの時間をかけて堆積してできた考えられています。
その形は龍に例えられ、縁起が良い景観とされ、多くの人々が訪れる観光地となっています。
天橋立は全長が約3.6km、幅が約20m~170mで、大小合わせて約8,000本の松が生い茂っています。その中を徒歩や自転車で通ることができます。
マイカーで訪れる場合
時期によっては渋滞と駐車場の確保に注意。
連休やベストシーズンには、非常に多くの観光客が訪れ、マイカーですと駐車場を見つけるのに苦労する場合があります。
前もって、駐車場のリストを用意し、早めの時間帯に向かうのがお勧めです。
今回の旅行は3連休だったので、その点は事前にある程度考慮しました。前日に舞鶴に宿泊し舞鶴からの出発になりました。朝早く出発したにもかかわらず、天橋立のある宮津に近づくにつれ、自動車の量がどんどん増えていき、予定よりも到着までに時間がかかってしまいました。
早い時間帯の到着が難しく、駐車スペースの確保が心配な場合は、天橋立から少し離れますが、「道の駅 海の京都 宮津」にある平面駐車場(終日無料)か併設の立体駐車場(5時間無料)の利用を検討するのもいいかもしれません。
観光シーズンには、天橋立までのクルーズ船が運行している場合がありますし、レンタサイクルもあります。
詳しくは次のホームページを参照ください。
宮津・天橋立の散策なら、道の駅からはじめよう!
http://michinoeki-miyazu.jp/
今回の旅行では、1日で天橋立を北と南の2方向から見ることを目指しました。
天橋立の中をサイクリング。
レンタサイクルは多数あり。
天橋立は遠くから見ると木が生い茂って、中を通れるとは思えなかったのですが、舗装はされていないものの、ちゃんと道が通っていて、自転車なら20分程度で渡れます。
レンタサイクルのお店もいくつかあって、事前予約しなくても、大抵借りることができそうです。
そうはいっても迷う・探す時間を省きたかったので、事前に調べておいた、レンタサイクル+ケーブルカーorリフト+観光船 がセットになったサービスを利用することにしました。
利用したのは「レンタサイクル傘松まるごとチケット」です。天橋立観光船のりば 天橋立駅で購入できます。
何種類かのチケットがありますので、どう回りたいかによって、選べます。旅行の事前に決めておいた方がいいでしょう。
天橋立の全長は約3.6kmほどなので、歩いて渡っている人もいました。
東側は砂浜に出られる箇所があり、海も眺められます。
途中、天橋立神社があります。
天橋立を渡り切った後、自転車を「天橋立観光船のりば 一の宮駅」で返します。
元伊勢籠神社
一の宮駅を出ると、ほぼ正面の方向に元伊勢籠神社があります。
天橋立ケーブルカーで傘松公園へ
ケーブルカーからの眺めも忘れずチェックを。
山の中腹にある傘松公園は、北から眺める天橋立が良く見えるスポットです。
傘松公園まではケーブルカーかリフトが通っており、それに乗るため、天橋立ケーブルカー・リフトの府中駅へ。
ケーブルカーとリフトは併設されていて、どちらを利用しても構いません。行きはケーブルカー、帰りはリフトにしました。
行きのケーブルカーでは、後ろの窓際がきれいに天橋立を見ることができます。
傘松公園
傘松公園は、日本三景・天橋立の股のぞき発祥の地です。
ここからの眺めは昇り龍のように見えることから「昇龍観」といいます。
成相寺
このチケットには成相寺までの登山バスの乗車券が含まれていて、それに乗ってお寺を訪れました。
日本一成相山パノラマ展望台
さらにバス代の追加料金を払って、もっと高い位置にある成相山パノラマ展望台にも行きました。そこからの眺めです。
パノラマ展望台にはかわらけ投げをする場所やカフェもあります。
天橋立リフトで下山
視線の先に天橋立がフルに見えます
帰りは傘松駅からリフトで下りました。
傘松公園やその上の展望台にも登ったけれど、ここからの眺めが一番良いように思えました。
天橋立観光船で天橋立駅にもどる
かもめの餌やりが子供に人気。
行きは自転車でしたが、帰りは遊覧船で戻ります。天橋立観光船は傘松公園下の一の宮駅桟橋と智恩寺横の天橋立桟橋を結ぶ観光船です。天橋立の松並木を望みながら阿蘇海を約12分で運航しています。
かもめの餌やりが名物のようで、かっぱえびせん小袋100円を買って、船に乗り込む人も多いです。
驚くほどの数のかもめが集まってきます。
廻旋橋
天橋立駅に到着前、廻旋橋が見えました。
船が通るたびに90度旋回する珍しい橋で、天橋立と文殊堂のある陸地をつなぐ橋です。
大正12年にできたもので、元は手動でしたが、橋の下を通る船舶が多くなり、昭和35年5月から電動式となりました。
北方向から(笠松公園から)天橋立を見たので、次は南方向からの眺めを求めて、天橋立ビューランドに向かいました。
天橋立ビューランドからの眺め
遊園地も備えた人気スポット
天橋立観光船が到着した天橋立駅から徒歩5分に、天橋立ビューランドに向かう天橋立ビューランド リフト・モノレールの駅があります。
こちらもリフトとモノレールを選べます。
天橋立ビューランドの股のぞき台
股のぞきをすることによって天地が逆さになり、まるで龍が天に舞い上がるように見えることから、こちらは「飛龍観」と呼ばれています。
天橋立ビューランドの飛龍観回廊
多くの人が移動しながら展望できるように作られています。
天橋立ビューランドの帰りのリフトからの風景
こちらもいい眺めです。
所在地:京都府宮津市文珠437
アクセス:京都タンゴ鉄道天橋立駅より徒歩約5分、宮津天橋立ICより約10分
営業時間:9:00~17:00(季節により変動)
休業日:無休
グルメ・宿
海岸沿いの町ならではの豊富で新鮮なさかな料理がイチバン
海に面しているこの地域の御馳走は、やはり新鮮な魚料理です。
以下の宿は、魚料理を提供している宮津市の宿です。どちらも海に面した立地にあり、一名から宿泊できるので、一人旅にもおすすめです。
3連休の中日という混雑した天橋立でしたが、なんとか1日で両側からの景観を見ることができました。
人気観光地は事前の調査と準備が肝心です。